ソーラーシェアリング導入Q&A/Q.02 作れる作物は? 収穫量は落ちない?
始めよう、農業×エネルギー!/ソーラーシェアリング導入Q&A(2)
ソーラーシェアリング、やってみたいけど…… 何から、どう手を付けたらいいか分からない。 農作業のこと、発電設備のこと、お金のこと、 疑問はどんどん湧いてきます。 でも、ご安心ください。 ソーラーシェアリング導入の疑問に答えます!
A.
太陽光パネルの下でも、適切な遮光率であれば、ほとんどの農作物が問題なく育ちます。これは、植物の葉が光合成に活かせる光の強度には上限(光飽和点)があり、それ以上の強い光はもともと必要とされていないため。既に日本には1000ヶ所以上のソーラーシェアリング導入事例があり、実際に育てられた作物の品種は多岐にわたっています。 作物の生育には、遮光率以外にも日長・気温・地温・土壌・肥料・降雨量など様々な要素が関係するため簡単に比較することはできませんが、ソーラーシェアリングの産みの親である長島彬さんが推奨する遮光率「35%以内」でパネルを設置していれば、生育不良になる心配はまずありません。また、里芋などソーラーシェアリングによって収穫量がアップしたと報告されている作物もあります。
[Q&A一覧]
Q. 02 ソーラーシェアリングで作れる作物は? 収穫量は落ちない?
Q. 03 農業振興地域、第一種農地でも太陽光発電ができるの?
Q. 04 耕作放棄地をソーラーシェアリングで農地に戻せるって本当?
Q. 05 ソーラーシェアリングの太陽光パネルは、ふつうの太陽光パネルとは違うの?
Q. 06 太陽光パネルの支柱が、農作業のジャマにならない?
監修 馬上丈司
illustration: Tomoyuki Okamoto text: Kiminori Hiromachi
(「アースジャーナルvo.5」より転載 ※一部再編集)