活発な意見交換でさらなる結束 第2回推進連盟オープンミーティングレポート

さる2月20日、2回目となるソーラーシェアリング推進連盟の会員向けイベント、オープンミーティングが都内で開催され活況のちに終了した。前回に続いて、その様子をレポートする。

定番の円卓ワークショップで、濃密な意見交換

今回の催しは、大好評だった昨年末開催の第1回目を受け、参加が叶わなかった会員向けに企画されたもので、連盟が考えるソーラーシェアリングと連盟の役割について、参加者全員が意見を出し合い、交流するのが目的。

前回同様に実施された円卓を活用したワークショップ形式の意見交換は、もはや当イベントのメインコンテンツといってよく、参加者それぞれの立場において、日頃感じている様々な想いと情報が活発に飛び交う濃密な場となった。

冒頭に馬上丈司連盟代表理事より、イベントの主旨について説明。昨年秋に開催された理事・幹事による合宿の内容を受けて、連盟の考えるソーラーシェアリングとは何か、そして、連盟のこれから果たしていくべき役割について、これから意見を出し合うテーマとキーワードが提示された。

 

今回も募集開始から程なく定員に達した参加者たちは、もはや定番となった簡易円卓を使って、活発に意見交換していく。

 

要所では、グループごとに話し合った内容についても共有。グループは、約40分のセッションをへてシャッフルされ、なるべく多くの参加者同士が交流できるように配慮されていた。

 

話題がつきない参加者は、終了後の懇親会でも活発に意見交換。ネットワーキングも含めて、今後の活動にとって大きなプラスになったに違いない。

 

まだまだ足りない認知 能動的な働きかけの不足

前回に続いて取材した印象だが、交わされる意見を耳にして、浮かび上がったキーワード(課題)は

「ソーラーシェアリングの(一般への)認知不足」

「情報共有の大切さ」

「ビジネスモデルやフォロワー育成の重要性」

といったところだろうか。

国内にすでに多くの関連団体が存在する中、無料登録とはいえ随一の会員数を誇るソーラーシェアリング推進連盟の果たす役割とは、(今回の催しはその最たるものではあるとはいえ)これらの課題を如何にまとまった意見として集約し、プレイヤーやその予備軍に対して発信していけるか。そして、会員自らも含め、それらのプレイヤーの活動に、いかにスムーズな広がりを持たせられるか、ということではないかと感じた。

また、メディアの立場から言わせてもらうならば、イベントでの参加者の発言の中に「連盟に〜してほしい」という言葉が度々聞かれたことを見ても、特に情報発信においては「会員自身の能動的な取り組み」も、まだまだ不足しているように感じられてならない。

当サイトの力不足と表裏一体であることを実感しつつも、推進連盟の会員のみなさまはもちろん、ソーラーシェアリングに取り組む、より多くのみなさまとの情報交換、共有のネットワークを広げ、さらなる情報発信に務めたいと、想いを新たにした一夜だった。

今回はゲストとして、農林水産省 食料産業局 バイオマス循環資源課 再生可能エネルギー室 再生可能エネルギー地域普及班の淺野真宏 氏も参加。最後に総括として語られた「農業の歴史はイノベーションの歴史。今では当たり前となっている農業機械やビニールハウスについても、登場した当初は奇異の目で見られ、語られてきた。ソーラーシェアリングも同様に、皆さんの農業を良くしたいという思いが現場普及の道を切り拓き、将来における当たり前の技術になり得ると確信している。」(※筆者要約)という言葉に、強い共感と感銘を受けた。

 

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<第1回オープンミーティングのレポート記事>

ワークショップ形式で活発な意見交換 推進連盟オープンミーティング

 

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