ワークショップ形式で活発な意見交換 推進連盟オープンミーティング
去る12月13日、同サイトでも告知した通り、ソーラーシェアリング推進連盟の会員向けオープンミーティングが都内で開催された。会員向けメールニュースの告知のみで、募集から1週間たらずで定員30名が早々に埋まり、当日は同連盟の理事・幹事を合わせ総勢45名ほどでの開催。特徴的だったのは、単なる講演やトークセッションではなく、円卓ボードを4-5人1組で囲みながらのワークショップ形式で行われたこと。参加者同士の意見交流は、予想を超えて活発かつ濃密なものだった。
今回参加者が話し合ったのは、
・推進連盟が考えるソーラーシェアリングとは?
・推進連盟が果たすべき役割とは?
という2点。先駆けて9月に行われた理事・幹事のみの合宿ミーティングで出されたテーマを踏まえながら、参加者それぞれの立場で、日頃の活動を踏まえた意見が交わされ、時には熱を帯びた議論に発展するグループも。
最終的な結論を求めるというよりも、意見交換によってお互いにどんな想い・考えで日頃ソーラーシェアリングを捉えているか、あるいはこれから進めていくかについて、参加者全員が深く考え、交流した時間となった。
テーマ毎に、グループもシャッフルされ、少しでも多くの会員同士が意見交換できるように配慮されていた。連盟の理事・幹事を交えての意見交換に、ソーラーシェアリングの抱える現在の課題なども多く出された。
ゲストとして参加した、農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課再生可能エネルギー室長の鎌田智也氏。参加した会員にとっては、ワークショップで、日頃なかなか聞くことのできない質問などをぶつける好機となったはず。
ミーティング終了後には、懇親会も。
活発な意見交換で得られた一体感
今回のミーティングを取材して感じたのは、会員それぞれが日頃の活動の中で、いかに質の高い情報交換に“飢えている”か、ということだ。それぞれが企業や地域のキーパーソンとしてソーラーシェアリングを推進する立場にはあるものの、そうした「志」を同じレベルで共有しつつ、課題や成果について評価し合う存在がなかなか見当たらない現状が、透けて見えた気がする。
ワークショップの内容共有でも意見が出ていたが、進んではいるとはいうものの、まだまだ世間的には十分な認知が得られているとは言い難いソーラーシェアリング…その正しい認知と拡大に向けた取り組みを行う連盟としては、このようなミーティングをさらに重ね、外向きの情報発信を積極的に行う必要がある。
限られた人数だったとはいえ、今回のミーティングは、そうした活動の基盤とも言える会員同士の「一体感」のようなものが、確かに生まれているのを感じさせるものだった。