【CLOSE UP】日本BSL株式会社(2)/「スピード感」と「精度」で SSプロジェクトの進行をサポート
シリーズ第1回目の記事でもご紹介した通り、太陽光発電システムの設計・生産・販売およびサービスを提供する日本BSL株式会社は、アルミ製発電所用架台を日本全国の太陽光発電所に提供、特別高圧案件も含め、すでに国内実績**MWにも及ぶ実績に裏打ちされたノウハウを活かし安全・安心な架台提供メーカーとして、高い評価を得ている。今回は、そんな日本BSL株式会社が、なぜ競争の激しいソーラーシェアリング用架台の市場で存在感を発揮できるのかを取材した。
最大の武器は「精度による安心感」と「スピード感」
日本BSLでは、受注するプロジェクト毎にベストの架台を提供しているが、比較的納期の短い、緊急性の高いプロジェクトであっても、クライアントとのスムーズなコミュニケーションと迅速な対応を万全の体制で実現しているという。
まず、専任の一級建築士による正確な構造計算書の作成によって、強度不足などによるプロジェクトの遅延が起こらない。一般には想像しにくいが、この構造計算書が正確性に欠けていたために、設置段階になって様々なトラブルが発生したり、仕様変更の必要が生じて、プロジェクトの遅延に繋がることもままあるのだそう。
(本来架台メーカーは、クライアントから提供される構造計算書に基づいた部材手配が主な業務となる。自社の部材に照らし合わせ、正確な構造計算書を作成、場合によっては修正までできるのは、クライアントにとっても安心感が桁違いであることは想像に難くない)
日本BSL製架台の構造図の1例。こうした設計も、専任の1級建築士による正確な構造計算書に基づいて作成される。
さらに、日本BSLでは、工場とのスムーズな連携による部材調達や仕様変更への対応スピードにおいても、他社との優位性を確保している。
必要な部材は、中国にある工場から案件ごとにパッケージング、また可能なものについては、ある程度仮組みされた状態で日本へ発送される。さらに万が一急な仕様変更が発生した場合でも、予備部品を備蓄する国内倉庫を保有しており、即座に対応が可能なのだ。
中国にある日本BSL工場と出荷の様子。日本法人と工場のスムーズな連携によって、部材調達は他社と比較しておよそ25%も短縮可能(通常1ヶ月かかるところを3週間で納品できる)とのこと。ちなみに、低圧・高圧の野立て用架台については受注後4週間で納品。特別高圧案件の場合には、分割納入をはかり納期短縮に勤めているとのこと。
埼玉県にある倉庫には、常に予備の部材がストックされる。
単なる部材調達ではない「サービス」の提供
他の太陽光発電所と同じく、ソーラーシェアリングにおいても、架台の設計はほぼ案件ごとの専用設計にならざるを得ない。いや、あるいはパネル下での農業が前提であるがゆえに、地域ごとに様相が異なるだけでなく、作物にあった地面に合わなければならない分、その難易度は高いとさえ言えるだろう。
そうした状況に対応するためにも、架台に求められるクオリティは、非常に高いものにならざるを得ない。
第1回の記事において、同社劉代表の話にもあったが、他社と同じように見える架台設計にも、構造の細部、ボルト1本に到るまで気が配られているだけでなく、クライアントとのコミュニケーション、工場との連携など、サービス面においても万全の体制が取られていることがよくわかる。
「当社では同じ部材でもスペックの異なる数種類のラインナップがあり、それらを組み合わせることで、案件ごとの専用設計と生産・調達が可能になっています」自社の強みについて語る劉社長(シリーズ第1回記事より)
さらなる高品質を目指して
発電所オーナーの目線にたてば、野立てに比べて地上高を高く設置する必要があるため、それに見合った強度の保持をはじめとする、前述の一級建築士による正確な構造計算書の作成やスムーズな部材の供給体制の構築が、発注において大きな安心材料となるのは明確だろう。
だが同時に、営農者の目線においても、営農に適したパネルの遮光率、農業機械を使った作業にも支障の少ない柱間の設定など設計上の配慮は当然のこととして行われている。またそうした架台を設置する際の施工性についても、これまでの実績に基づいて効率の良い設計がなされ、それらが全て、日々更新されて行くのだという。
農家の作業の邪魔にならない農閑期という限られた時間に設置することも多いソーラーシェアリングの架台だけに、プロジェクトのスムーズな進行は不可欠なもの。発電者にとっても、営農者にとっても、ベストな架台の提供を目指して事業に取り組む日本BSLへの信頼性と、評価の高さのベースが理解できた気がする。
[DATA]
日本BSL株式会社
tel :047-406-4577 fax:047-406-4567
URL:www.bsl-eco.com
住所:〒 276-0049 千葉県八千代市緑が丘1-1-1公園都市プラザ1F(東葉高速鉄道八千代緑が丘駅より直結)